行動すれば次の現実

テック中心の個人ブログ

ChatGPTに負けない技術ブログの書き方

ChatGPTのような言語モデルが登場したことで、情報の収集や問題解決が容易になりました。しかし、それによって技術ブログの存在意義が低下したわけではありません。むしろ、技術ブログが果たすべき役割がさらに重要性を増したと私は考えます。

ググり力がなくても問題が解決できる時代に

ChatGPT登場前は、自分で問題を解決するためには、疑問点を分解して検索エンジンで検索するための「ググり力(ググラビリティ)」が必要でした。しかし、ChatGPTが登場したことで、検索エンジンでの検索に頼る必要が少なくなり、疑問点をそのまま入力すれば答えが得られるようになりました。

これによって、ググり力がなくてもある程度の問題であれば解決できるようになったと言えます。

ChatGPTは個別事象の大量製造機

技術ブログは、個別の技術的な問題や事象について、深堀りした情報を提供しているケースが多くあります。そのため、読者は自分自身の問題について類似の技術ブログを検索し、問題解決のための情報を得ることができます。

全く同じ事象というのはなかなかありませんので、ブログの内容の本質を理解して応用する力が必要とされていました。

しかし、ChatGPTが登場したことで、個別の事象について最適な回答を瞬時に提供することができるようになりました。今や、読者が抱えている問題についての技術ブログが存在しなくても、ChatGPTが最適な回答を提供する世界になりました。そのため、ChatGPTは個別事象の大量製造機と言えるかと思います。

これからの技術ブログの立ち位置

ChatGPTの登場により、情報収集や問題解決に必要な知識がより簡単に得られるようになりました。しかし、技術ブログはまだまだその存在意義があります。今後の技術ブログの立ち位置について、以下に私の考えを示します。

技術の深堀りや現場で活かされる実践的な内容

自分自身が体験して技術的な事象や問題について、深堀りした内容や付随情報を提供することで、ChatGPTとは異なる価値を提供できると考えます。現場レベルの実践的なノウハウや、いろいろな事象をつなぎ合わせた複合的な内容について発信することで、読者にとって有益な情報を提供することができます。

例えば、自分でWebサイトを作成するときに、JavaScriptを利用してスムーズな動きを実現する方法について知りたいとしましょう。このような問題に直面した場合、技術ブログは大きな助けになります。

JavaScriptについて十分な知識がなくても、技術ブログを通じて、実践的な手順や具体的な例を知ることができます。さらに、技術ブログは、読者にとって重要な実践的なアドバイスを提供することもあります。これらの情報は、プログラマーが日々の作業において直面する問題を解決するための貴重な情報源となります。

1つのテーマについてのシリーズ記事

技術ブログは、1つのテーマについて、複数回にわたってシリーズ記事を書くことで、より深く掘り下げた内容を提供することができます。例えば、入門書のようにターゲットを絞ったシリーズ物にすることで、読者にとってより興味深く、わかりやすい形で情報を提供することができます。

セルフブランディングとして活用

技術ブログをセルフブランディングのために活用することができます。自分自身のポートフォリオとして、自分が行ったプロジェクトや、取り組んだ技術についてブログにまとめることで、自分自身のスキルアップや就職活動の際に有益な情報を提供することができます。

また、自分自身の作業ログとして技術ブログを活用することで、自分自身が行ったことを記録することができます。

システム開発に関する思想的な内容

自分自身が考えるシステム開発に関する思想的な内容を発信するために、技術ブログが有効な手段と考えられます。思想には正解はありませんので、自分自身の考え方を発信することができます。

システム開発には、開発者の思想や哲学が大きな影響を与えるため、技術ブログを通じて、開発者の思想的な観点や、開発におけるベストプラクティスなどについて情報提供することができます。

例えば、システム開発におけるアジャイル開発やDevOpsなどの手法、コードの品質や保守性、可読性についての考え方など、より思想的な内容についても技術ブログを通じて発信していくことが有効です。

さいごに

ChatGPTの登場により、個別の事象に関する記事ばかりを書いていると、この先はなかなか読まれなくなるのではないかと考えます。

しかし、技術ブログは、単に個別の事象を解決するための情報提供だけでなく、自分自身が学んだ知識や経験を整理し、スキルアップやキャリアアップにつなげることができる貴重な手段です。また、他の人に役立つ情報を提供することで、業界の貢献につながると考えます。

技術ブログは自己成長や社会貢献に繋がる重要な存在であるため、私は今後も積極的に記事を書いていきたいと思います。